考えることの大切さを説く!
マンガ「ここは今から倫理です」の紹介です。
2020年5月現在、まだまだ知名度が低いこのマンガ。タイトルが長くて牽制されるかもしれない。でも・・・
このマンガは絶対流行る!!!
今までにないマンガ!読んだ後に「自分で考えること」の大切さを考えさせられました。
「人生とは何か」というのは永遠のテーマです。このマンガはそのヒントをくれます。
流行を先取りして、ぜひ読んでほしい。
こんな人におすすめ
・物事を考えるのが好きな人
・なぜ生きるのかに悩んでいる人
・哲学に興味のある人
学園もの
学園ものマンガです。主人公は倫理の教師である高柳先生。イケメンなのですが、この先生自体も性格が少し歪んでいます。先生だからといって、完璧じゃない。そこに共感を持てます。
その高柳先生が、生徒が抱える問題を解決する手助けを行う。哲学者の言葉や、自分の考えで解決するヒントを与えます。
ポイントが解決するヒントなんですね。その人の答えはその人にしかないんです。
高柳先生が授業開始前に、こんな事を言います。
高校生の時より、大人になるとこういう事を考えますよね。僕はこの言葉にグサグサとやられました!
自分でしっかり考える。自分の答えを持っている人はカッコいいですよね。
誰かが悩んでいる時に助言ができる。高柳先生はそんなカッコいい人間です。
僕が特に心に残ったエピソードを紹介します。
レイプされて飛び降りようとした女生徒
1巻の第2話。この話を読んだ時、高柳先生は普通の先生と違うと思いました。
女生徒が大学生の彼氏と付き合って、幸せだと思ってた。だけど彼氏が酷い男で、仲間にレイプさせるという胸糞展開。
普段元気な女の子なんだけど、元気をなくして屋上から飛び降りようとする。
駆けつけた、別の女生徒(友達未満)と高柳先生。この時のセリフがすごく共感できました。
「どんな理由でも命に換わるほど重い絶望になる!!」
単純に、生きてれば良い事あるさ!って事を言わないのがすごい。
「あの柵の向こうに行く為にどれほどの覚悟が必要なことか・・・」
失恋とか失業とか、誰かが亡くなったりとか裏切りだったり。もう死ぬほど辛い。それで命を落としてしまう人がいるのも事実です。そういう思いを全て肯定している。
僕はこの言葉に胸を打たれました。絶望で命を落とすのは人間だけなんですよね。
喋らない男子生徒
3巻12話。成績が良くて、運動もできて、友達もいる。ついでにイケメン。だけど何故か一言も発しない男子生徒がいます。
言葉が喋れない訳ではない。家でも一言、二言しか話さない。
高柳先生も気にかけて、たまに二人でお昼。一方的に高柳先生が話すのみ。
対話は大切という話をした後に、こんな事を言います。
このショーペンハウアーの引用が良い。そう!他人と同じようにするため、自分の3/4は捨てている。
これは大人になればなるほどわかると思う。この後、男子生徒が初めてたった一言喋ります。
ネタばれになるので、マンガを買ってください(笑)
全体を通して、何故彼が喋らないのか書かれていません。
ただ、情景描写や彼の表情から何となくわかります。この話自体が倫理の授業を受けているみたいで新鮮です。
読者次第でそれぞれ意見が分かれると思います。
まとめ
最初に書きましたが、絶対に人気になる作品です。どちらかと言えば、大学生とか社会人の心に突き刺さると思います。
読んでいくと解るのですが、高柳先生も実は心に闇があります。完璧な人は居なくて、みんなが悩みながら生きている。
それを訴えているマンガだと思います。読んでて色々な事を考えさせられます。
人生に悩んでいる人がいたら、ぜひ読んでほしいです。