BUMP OF CHICKEN 感想 音楽

心に広がる星空 プラネタリウム/BUMP OF CHICKEN

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切なくて深い曲

2005年7月21日発売。BUMP OF CHICKENのプラネタリウム。当時は全くファンではなかったけど、この曲はすごく良い曲だと思って繰り返し聴いてました。ファンになってからも、やっぱり1、2を争うほどBUMPの中で好きな曲。

批判がある事を承知で書きますが、ユグドラシル〜orbital periodの頃の藤原基央の歌詞が一番冴えてると思う。独特な感性での表現。でも、誰もが内容に納得できるし、何か考えさせられる。決して難しい言葉じゃなく、心に訴えかけてくる。この人は天才なんじゃないかと本当に思ったよ。

そんなこの曲の感想、解釈を自分なりに書いてみることにする。人それぞれ解釈はあると思うので、あくまで一個人の考えだと思って下さい。夜に一人で聴きたくなる曲。切なくてメロディがすごくキレイな曲。

思いつきで作ったプラネタリウム

四畳半を広げたくて 閃いてからは速かった
次の日には 出来上がった 手作りプラネタリウム

一番Aメロ。何となくで作ったプラネタリウム。次の日には出来上がったのだから、没頭して作ったのでしょう。四畳半を広げたい=自分の世界を広げたいと解釈。四畳半のアパートでせっせと作業している姿が容易に想像できる。

科学の本に書いてあった 作り方の他にアレンジ
実在しない穴を開けて 恥ずかしい名前付けた

続いてBメロ。ただ本の通り作ってもつまらないから、自分なりにアレンジしちゃう。そういう人いますよね、隠し味に色々入れちゃう人。僕もそうです。穴を余分に開けると星が一つできる。その星に名前なんかつけちゃうんです。

四畳半の中に閉じ込めただけ

天井も壁も無くなって 代わりに宇宙を敷き詰めて
窓は一度も開けないままで 全てを手に入れた

飛んで2番Aメロ。辺りには満面の星空。それはプラネタリウムですもん。そうですよ。外が嵐であっても、日中ガンガン日が照りつけていても、星空は容易く作れる。部屋から一歩も出ないままで、何もかも手に入れたと思っている。自分の世界を広げたいと思ってプラネタリウムを作った。でも逆に自分の中に閉じこもってしまった。

四畳半の片隅には ここにしか無い星がある
傷付かず 傷付けないままで 君をついに閉じ込めた

Bメロ。その中で自分で開けた穴からできた、星が片すみで光輝いている。何の苦労もなしに、何の感情も感じず「君」を閉じ込めたわけです。先に書きますが「君」=「星」だと解釈しています。この曲には「君、星」という言葉が何回も出て来るが、どう解釈するかがこの曲の肝だと思う。そのヒントが1番と2番のサビの歌詞。

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「星」=矛盾している抽象的なもの?

消えそうなくらい輝いてて 
触れようと手を伸ばしてみた
一番眩しい あの星の名前は 
僕しか知らない

1番のサビ。

近付いた 分遠ざけてて 
触れる事は 諦めてた
背伸びしたら驚く程容易く 
触れてしまった

続いて2番のサビ。サビに関しては全部「星」の事を歌っています。
じゃあさ「星」は何の例えなんだ!という事になるのですが、歌詞にあるように「消えそうなくらい輝いてる」「近づいた分遠ざけてる」もの。完全に矛盾してる。消えるのか、輝いてるのか、近いのか遠いのか。どっちだかわからん。

主人公も実は存在を認識している。で、絶対に触れられないと知っている。けど背伸びしたら、あの「星」に触れてしまったんです。そりゃそうよ、プラネタリウムだもん。四畳半だもん。

やめとけば良かった 
当たり前だけど 本当に届いてしまった
この星は君じゃない 僕の夢 
本当に届くわけ無い光
でも消えてくれない光

Cメロ。やめとけば良かったんですよ。触ろうとしなければ良かったの。閉鎖された空間である程度満たされてた。でも閉鎖されてる4畳半だって主人公も気づいてる。気づいてるからこそ触れようと思った、それで手が届いた。
「この星は君じゃない」=ここで言う「この星」は、手作りプラネタリウムで穴を開けて作った偽物の星。
「僕の夢」=これは将来の夢とかの夢ではなくて「妄想」「幻想」の意味です。

そして、また「星=君」の特徴が書かれています。「本当に届くわけない」「消えてくれない」もの。

「星」の正体とは?

四畳半の窓を開けて 見上げれば現実が巡る
実在しない星を 探す心が プラネタリウム
消えそうなくらい 輝いてて 消えてくれなくて
泣きそうなくらい 近付いてて 届かなくて

その後のラスサビにつながるメロディパート。主人公は気づいていたんです。こんなプラネタリウムはまがい物だと。ちなみに、この「四畳半の窓を開けて」の歌詞が大好き。現実を見ようと行動してる。その時の気持ちはどんな気持ちだったんでしょう。切ないですよね。

「実在しない星を探す」また星が出てきました。ここまで歌を聴いてると、ある程度「星」が何なのかって、人それぞれ答えがあるんじゃないでしょうか。決して消えない、でも輝いている。いくら近づいても、決して届かない。

僕は星=具現化できない大切な物だと解釈しました。目に見えない物。で、一個だけじゃないと思うんです。
具現化できない物って何?と思うかもしれません。「将来の目標」とか「大切な思い出」、「希望」、「夢」。それとか「もう会えない人とかペット」だったり、「大切な人」だったりすると思うんです。それって具現化できなでしょう。
大切な人って実在してるじゃん!って思うかもしれませんが、星にわざわざ大切な人の名前付けるのって、その人への気持ちや想いを込めて付けるんでしょう。その気持ちや想いは具現化できないものですよね。

具現化できないから、決して触れることができないんですよ。プラネタリウムで作った偽物の星は触ることはできる。けれども、本当の「星」は触ることはできない。だから触れた時に主人公は現実じゃないと悟ったのです。

「心がプラネタリウム」=大切な物が心の中にたくさんあって、キレイな星空が出来上がるわけですよね。そういった心が本物のプラネタリウムということです。

見えなくても 輝いてて 
触れようと 君の名前を呼ぶ
一番眩しい あの星の涙は 
僕しか知らない
消えそうなくらい輝いてて 
触れようと 手を伸ばしてみた

ラスサビ。見えなくても、消えそうなくらい輝いているんですよ。触れようと手を伸ばしても、名前を呼んでも触る事はできない。でも絶対に自分の中に存在していて、決して消えない。消えそうなくらい輝いている。

一番眩しい あの星の名前は 
僕しか知らない
いつだって見付けるよ 君の場所は  
僕しか知らない 
僕しか見えない

自分の心の中にある「星」。名前は僕しか知らない。他人にはわかりようもない。実在しないんだから。当然その場所は僕しか知らないし、名前も僕しか知らないし、僕だけにしか見ることができない。でもそれが自分の中に存在してるのは、圧倒的な事実なんですよね。四畳半で自作の穴を空けたプラネタリウムの星ではなくて、「心の中の星」なんです。

まとめ

バーっと書いてしまいました。思い出深い曲なので筆がスラスラと進んだ。拙い文章なので、文字数が多くなってしまいました。でも、しっかり伝わればBUMPファンとして本望です。

藤原さんはもっともっと深くまで考えて、この曲を書いたんだと思います。深く考えると、それを伝える事って至難の業だと思うんです。それを誰にでも分かる言葉で書いてる。四畳半の手作りプラネタリウムから始まるのに、いつの間にか世界観が広がっている。スゴイって言葉では言い表せないほどスゴイ。

BUMPの曲はこの曲以外にも、歌詞がものすごい曲が沢山あります。あまり聞いたことがない人は、これを機に聴いてみて下さい。このブログでもBUMPの他の曲の感想も書く予定です。

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